手術でリンパ節を郭清した場合や術後に放射線治療を行った場合に、術側の腕や手がむくむ事があります。これをリンパ浮腫といいます。
リンパ節はリンパ液が全身をめぐっている時に、老廃物や、細菌、ウィルス、癌細胞などの身体にとって害となるものを事前にチェックし、食い止める関所のような場所です。手術でリンパ節を切り取ってしまうと、残されたリンパ管が役目を果たそうとしますが、何かの原因でリンパ液の流れが悪くなってしまう事があります。リンパ管の流れが悪くなると、リンパ管の内容物がリンパ管の外にしみ出し、むくみが現れます。また、この流れの悪い状態が長く続くと、皮膚が硬く、厚くなってしまいます。
リンパ節郭清をした人が全員リンパ浮腫になるわけではありません。また、術後にすぐ浮腫が起こる人もいれば、数年経ってから浮腫が起こる人もいるなど個人差があります。
リンパ浮腫は最初の頃は殆ど自覚症状もなく、「腕がだるい」程度ですが、進んでくると「むくんだところを押してもへこんだまま元に戻らない」「むくみのある腕が太くなってくる」などの症状が現れます。おかしいな?と思ったらすぐに医師の診察を受けましょう。早めの対処が大切です。
リンパ液の流れを浴するためには、腕を動かす事が効果的です。医師や看護師と相談して、無理の無い範囲で腕を動かしましょう。リンパ節を郭清していない人よりもリハビリの期間も長く、大変かもしれませんが、リンパ浮腫は一度なってしまうと完治が困難なので可能な限り予防するようにしましょう。
リンパ液がたまりやすい場所に傷や炎症などが出来てしまうと、感染を起こしやすくなります。その為、腕に負担をかけない事に気をつけて動かす事が大切です。これは一生気をつけないといけないことです。