乳がんの病期

乳がんの病期は“しこりの大きさ”“リンパ節転移の有無”“遠隔転移の有無”により国際的に8段階に分類されています。これは、“Tumor(腫瘍)”“Lymph Node(リンパ節)”“Metastasis(転移)”の頭文字をとって『TNM分類』と呼ばれています。そして、乳がんの治療法はこの病期によって異なります。

0期 乳がんが発生した乳管の中にとどまっているもので、超早期の乳がんです。この状態で見つかると90%以上の生存率が期待できます。『非浸潤がん』ともいいます。
I期 しこりの大きさが2cm以下で、わきの下のリンパ節には転移していない状態です。I期以降は『浸潤がん』と呼ばれます。
IIa期 しこりの大きさが2cm以下で、わきの下のリンパ節への転移がある場合、またはしこりの大きさが2~5cmでわきの下のリンパ節への転移がない場合。
IIb期 しこりの大きさが2~5cmでわきの下のリンパ節への転移がある場合。
IIIa期 しこりの大きさが2cm以下で、わきの下のリンパ節への転移が癒着していたり、周りの組織に固着している場合、またはわきの下のリンパ節転移がなく胸骨の内側のリンパ節(内胸リンパ節)がはれている場合。あるいはしこりの大きさが5cm以上でわきの下あるいは胸骨の内側のリンパ節への転移がある場合。III期以降は『進行性乳がん』と呼ばれます。
IIIb期 しこりの大きさやわきの下のリンパ節への転移の有無にかかわらず、しこりが胸壁に固定しているか、皮膚上にしこりが見えたり皮膚が崩れたり皮膚がむくんでいるような状態です。炎症性乳がんもこの病期に含まれます。
IIIc期 しこりの大きさにかかわらず、わきの下のリンパ節と胸骨の内側のリンパ節の両方に転移のある場合。または鎖骨の上下にあるリンパ節に転移がある場合。
IV期 しこりや、リンパ節の状態にかかわらず遠隔転移している場合。

乳がんは『しこり』で発見される事が最も多いのですが、『しこり』が触れるのは既に浸潤がんになっている状態です。つまり発見された時点で多くがⅠ期・Ⅱ期まで進んだ状態ということになります。乳がんの10年生存率はⅠ期が約90%、Ⅱ期が約80%、Ⅲ期が約60%、Ⅳ期になると20%を下回ると言われています。しこりが触れない0期で見つけることが出来た場合、この状態で治療ができれば99%治癒します。

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